木材腐朽は、栄養(木材)の他に水(湿気)・空気・温度の3要素が全て揃った場合、腐朽菌が繁殖をはじめることが原因となります。
屋外で木材を使用する場合、上記の3要素は不可避であり、木材を長期間使用可能にするためには、保存処理を施すことが必要不可欠です。
※木材保護着色塗料と加圧注入用の木材保存剤では、性能・効果が大きく異なります。
防腐防蟻には、加圧注入処理方法が最も効果があります。
薬剤の浸潤部分は青紫色に発色し、未浸潤部分は発色しません。
【塗装処理】とは
木材表面に浸透性木材保護着色塗料を塗布する方法です。木材表面から2mm前後しか浸透せず、割れ口からの普及に弱く、1~2年ごとに再塗装が必要です。
【加圧注入処理】とは
木材を注薬管と呼ばれる釜に入れ、高圧力をかけながら木材保存剤を木材内部に浸透させる方法です。多少の割れ・欠けが発生しても問題ありません。
木材保存剤(マイトレックACQ)で処理した木杭を、野外で接地条件下に設置し、永年観察を続けて、防腐(腐朽菌抵抗力)・防蟻(シロアリ抵抗力)効力を明らかにする試験を行っています。マイトレックACQにて加圧注入処理を行ったスギ木杭は、住宅部材用処理量あるいは、土木資材用の処理量で野外においても十分な効力が認められます。試験は現在も継続しています。(平成26年現在 27年経過:結果良好)
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